人間の意識状態を研究している米Awakene
同研究所のホームページによると、
Cade氏が1976年に開発した測定機器は、その後何度かの改良を経て最新システムはThe Vilistus Mind Mirror 6と呼ばれ、EEG(脳波形)センサー、BVP(血液量パルス)
Mind MirrorのEEGセンサーの特徴は、
- ガンマ波(30〜100Hz)
- ベータ波(14〜38
Hz) - アルファ波(8〜14Hz)
- シータ波(4
〜8Hz) - デルタ波(0.5〜4Hz)
の五種類。
右下のカラーの棒グラフが、一般的なMind Mirrorの解析結果だ。
現在人の多くは、目が覚めているときはベータ波が大きい状態。棒グラフではオレンジ色、黄色、赤色のグラフがベータ波で、言語や論理を使っているときに強くなる脳波だ。上のグラフでもオレンジ色系のベータ波の部分が大きくなっているのが分かる。
またパニック状態やストレスが高くなると、ベータ波の中でも高い周波数の脳波が強くなる。グラフでは赤色の棒グラフが長くなる。
瞑想したり、心が静まってくると、アルファ波(緑色)、シータ波(青色)、
直感やクリエイティビティは、潜在意識、
左脳的な論理思考は、AIが得意とするところ。人間の顕在意識を電子回路で再現しようとしているのだから、当然そうなる。一方で人間は、AIの論理思考と競うのではなく、潜在意識、無意識など脳全体を使って、よりクリエイティブに、より直感的になっていくべきなのかもしれない。
覚醒脳
Awakened Mind研究所でも、この脳の状態を一つの理想形と考えており、
脳を覚醒脳の状態にするには、瞑想が効果的な方法の一つ。普通、
進化脳
瞑想を習慣的に続けていると、
超意識シンクロ状態
さらに瞑想の熟練者になると、
究極脳
そして究極は、ガンマ波を含めたすべての脳波が一斉に高くなる状態で、「
同研究所はこれまでに数千人以上の脳波を解析し、
こうした脳波を計測、解析できるVilistus Mind Mirror 6は、必要なデバイスをすべて揃えるのに、25万円近くかか
こうしたデバイスの低価格化、高性能化が進めば、
AIは左脳的な論理思考がより得意になっていく一方で、人間は脳全体を使って、よりクリエイティブに、より直感的に、より愛情豊かになっていく。それが人間の次の進化なのかもしれない。
【編集後記】おもしろそうな話だが、サイトのどこを探しても、この件に関する論文はない。なのでこの話のどの部分が、どの程度科学的に立証されているのかは、よくわからない。今の代表のPennington氏はジャーナリズム出身ということなので、特に学会で発表するつもりはないのかもしれない。
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