TechCrunchのEerie AI-generated portrait fetches $432,500 at auctionという記事によると、AIが描いた架空の肖像画がオークションで5000万円近くの値段をつけて落札されたという。
落札されたのは、Edmond de Belamyという架空の人物の肖像画。描いたのは、フランス人のAIエンジニア兼アーチスト集団のObvious Artが開発したAI。
GAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれるタイプのAIに、過去600年間に描かれた1万5000枚の肖像画を学習させた。このケースではGANは、絵を描く「画家」AIとダメ出しする「鑑定士」AIという2つのAIで構成されており、「鑑定士」AIの批評を受けることで「画家」AIの作品のレベルが向上していく仕組みになっている。
同記事によると、落札価格は43万2500ドル(約4839万円)。落札者は今のところ不明。
恐らくAIが描いた肖像画で高額で落札されたのは、今回が初めてと思われる。そういった歴史的価値はあるのかもしれないけど、芸術的価値が本当にあるのかどうかは、個人的にはよく分からない。