
◎Sam Altman氏の仮想通貨Worldcoinスタート
ChatGPTの生みの親Sam Altman氏の仮想通貨プロジェクト、Worldcoinが始まった。(ソース CoinPost)
Altman氏はいろいろなプロジェクトに投資しているが、そのうち最も力を入れていると見られるのが①AI②核融合③Worldcoin。核融合でエネルギーが無料になり、AIが人間に変わって富を生むようになる未来。AIが生み出す富を世界中の人たちに公平に分配するベーシックインカム計画が、Worldcoinだ。
ものすごい壮大な計画。
ベーシックインカムを実施する上で課題となりそうなポイントが2点。1つは、どこの国がどの通貨を使って世界中の人々に富を分配していくのか。どこかの国に頼らずに非中央集権的な仕組みにしたい、ということでAltman氏は仮想通貨Worldcoinを開発した。
2つ目の課題は、どうやって全員に公平に仮想通貨を配るのか。不正受給が起こらないだろうか。この課題を解決するためにWorldcoinプロジェクトでは、オーブと呼ばれる球体のデバイスを開発。このデバイスを見つめることで瞳を解析し、本人認証する仕組みになっている。既に100万人以上が、瞳の解析に合意しているという。
時代が急速に動き出している。
◎マスク氏、TwitterのロゴをXに
会社名は既にX incになっているんだけど、サービス名もXにするんだろうか。記事書く上でも「SNSのX 」と書いても最初は意味が分からないと思う。新聞記事などでも「X(ツイッター)」という表示になるだろうし、一般ユーザーもしばらくは「ツイッター」と呼び続けるような気がする。
それにしてもマスク氏はなぜここまで「X」という名称にこだわるんだろう。
実はマスク氏は23年前にX.comという名前のオンライン銀行を設立している。ところが彼が元妻と新婚旅行に行っている間に社内クーデターが起こり、社長の座を追われ、サービス名称もペイパルに変えられた経緯がある。なのでXという名称には思い入れがある。彼の中では一種のリベンジかも。(ソース NHK)
◎次世代AI開発のためGoogle創業者が現場復帰?
◎ChatGPTの性能が悪化?
ChatGPTがバカになってきている!?(ソース ITメディア)
◎ルカン先生がChatGPTを批判
ディープラーニングの3人の父の一人と言われ、Meta(Facebook)のAI研究所の所長を勤めるYann LeCun(ヤン・ルカン)先生が、またしてもChatGPTにケンカを売ってる。自分の技術のほうが優れているのに、世間がChatGPTを持てはやすのが我慢ならないみたい。
ルカン先生は「ChatGPTは5年で使われなくなる」って言うけど、変化が加速度を増すAIの領域において5年も先頭ランナーで居られれば、それって逆にすごいことだと思う。ChatGPTの開発元のOpenAIも、ChatGPTの次のプロダクトを作ってくるはずだと思うし。

湯川鶴章
AI新聞編集長
AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。