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音楽が精神に与える影響をAIが解析

  • 2019.11.6

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AI could help us deconstruct why some songs just make us feel so goodという記事を読んで。

アップビートの音楽を聴けば楽しい気分になるし、静かな曲を聴けば心が落ち着く。音楽が人間の心理状態に影響を与えるのは間違いない。でもどんな曲やリズムが人間の身体や心理にどのような影響を与えるのか。そもそもどうして人間は音楽を楽しむようにできているんだろう。この辺りのことをAIで解析したらおもしろいだろうなと常々思っていたが、南カリフォルニア大学の研究者たちがそうした研究成果をこのほど発表したらしい。

どんな実験をしたのかというと、Spotifyのような音楽配信サイトで、ほとんど再生されることのない曲を60曲集めてきて、「幸せな曲」「悲しい曲」というタグづけ。それを被験者に聞いてもらってより多くの人が「幸せな曲」と感じる曲を1曲、「悲しい曲」と感じる曲を2曲、選んだ。

ちなみにどうして再生頻度の低い曲を選んだのかというと、聞いたことのある曲なら、人によっては過去の思い出などを思い出して、別の感情が起こるかもしれないから。

そして100人の被験者を2つのグループに分け、この3つの楽曲を聞いてもらいながら、脳の電流の流れや、心拍数、体温、皮膚の電気などのデータをセンサーで収集。同時に自分自身の感情の強さを被験者に10段階でレイティングしてもらった。

こうしたデータと、曲の持つリズム、ピッチ、ハーモニー、ダイナミクス、音質

などのデータを数個の機械学習のアルゴリズムに入力。曲の持つどのようなデータが、被験者の身体データ、心理データに影響を与えるのかを解析した。

その結果、中周波数から高周波数のレベルが高い曲や、ビートの強さが、被験者の心拍数や脳の活動に影響を与えることが分かったという。

だからどうなの?というと、なんということはない結果なんだけど、でもこうした研究は始まったばかり。これから音楽と、人間の心理状態、身体状態の関係性ってどんどん解き明かされていくんだろうな。

いろんなことがデータで分かってくると、音楽を使って精神や身体の疾患を治療するというようなことも可能になるかもしれない。

なんだかとても夢のある研究だと思う。今後の進展に期待したい。

 

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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