Googleの持株会社Alphabet傘下のAIベンチャーの雄、英DeepMind社は、各種症状を見て急性腎障害と医師が診断できる48時間前に、AIを使って検知できるようになったと発表した。予防医療に関して同社過去最高の快挙だとしている。
急性腎障害は、数時間から1週間程度の経過で腎臓の機能が低下する病態のことで、発見が遅れることで年間約200万人が死亡するという。
DeepMind社が出した論文によると、同社は70万人以上の電子カルテなどのデータをディープラーニングで解析。入院患者の55.8%の急性腎障害と、人工透析が必要になるような急性腎障害の90.2%を、最高48時間前に検知できたという。
同社は今後、癌の診断や失明の予防などにもAIを活用していきたいとしている。