病室の監視カメラの動画をAIが解析

AI新聞

A new study shows what it might take to make AI useful in health carという記事から。

病院に行くたびに思うんだけど、お医者さんや看護師さんて本当に忙しそう。忙しそうなんでこんなこと言うのは申し訳ないんだけれども、患者の家族としては、もっと頻繁に患者を見回りに来てもらいたいと思う。

病室に監視カメラを置いてカメラの動画をAIで解析できないものだろうかと思っていたら、実際にそうした試みが行われているようだ。

Nature digital medicine誌に掲載された論文によると、1日24時間、2カ月にわたって患者の動作を深度センサーなどでモニターしたところ、ベッドから起き上がったり、椅子に座ったり、立ち上がったりなどといった患者の動作を、87%の精度で解析できたという。

看護師の動作の解析の精度は68%と少し低めだったが、センサーの数を増やすことで改良できるものとしている。

患者は動けば動くほど、ボケや筋肉減少の防止になるほか、治りも早いと言われている。

患者の緊急事態にも迅速に対応できるようになるだろうし、看護師さん達の仕事もそれほどきついものではなくなるんじゃないのかなって思う。

期待できる研究分野だ。この論文の著者が書いたDeep Medicine: How Artificial Intelligence Can Make Healthcare Human Againと言う本も、面白そうなんで時間があれば読んでみたいと思う。

 

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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