またまた気になる見出し。Cointelegraphの記事から。
仮想通貨に批判的な˜Nouriel Roubini氏がブロックチェーン関連カンファレンスに登壇して、そう語ったらしい。同氏は、2008年に金融危機を予言してことで有名になった人物なのだとか。
同氏の主張は次のような感じ。
・ブロックチェーンは過去最も過大評価されている技術。ブロックチェーンは、フィンテックやプライベート分散台帳システムと無縁。
・プライベート分散台帳は、おしゃれなデータベースに過ぎず、非中央集権でも信用不在でもない。また同様に中央銀行発行の仮想通貨も、ブロックチェーンや仮想通貨技術とは関係ない。
・中央銀行発行の仮想通貨が主流の仮想通貨になり現金がなくなり、銀行業務が激変する。ブロックチェーンや他の仮想通貨は、この変化になんの役割も果たさない。
ありとあらゆるものにトークンを発行する風潮を批判。トークンが無数に存在すれば、物々交換と同じ状態になる。
ZcashやMoneroのような匿名性の仮想通貨を承認する政府はない。99%の仮想通貨には価値がなくなる。
つまり現金に代わって、各国の中央銀行が発行する仮想通貨が主流になり、それ以外の民間の仮想通貨は価値がなくなる、という予測。中央銀行発行の仮想通貨は、非中央集権である必要がないのでブロックチェーンを使う必要もないということだ。
おもしろいなあ。この主張。
確かに僕も今後のシナリオとしては①ブロックチェーンや仮想通貨が一般的になり政府が弱体化する、か、もしくは逆に②政府やエリート層が早い段階で仮想通貨をつぶす、のどちからになると思っている。
周りには①のシナリオを信じている人が多いけど、外資系金融機関の幹部クラスから②のシナリオになるという話を聞いたことがある。彼いわく「仮想通貨といっても特に大勢に影響がないので、手のひらで遊ばしている状態。仮想通貨が本当にわれわれの足元を揺るがそうとするのなら、その前に捻り潰すだけのこと。米国政府は金融マフィアが牛耳っているのだから、仮想通貨を潰す法律を作ることなんて簡単」とのこと。確かに説得力がある。