ブロックチェーンが世界を変える技術になることは間違いないと思う。問題はいつ、どの仮想通貨が世界を変えるインフラとなるのかということだ。
20年後にそうなる、という予測では意味がない。20年後の世界なんて、だれにもまったく想像できないからだ。まったく想像できない世界に、ブロックチェーンが存在してようと、していまいと、どうでもいい。
なので大事なのは、「5年後にブロックチェーンが世界を変えている」という予測ができるのかどうか。
僕の態度は今のところ、保留。
ブロックチェーンって発展途上の技術。世界経済のインフラになるには、解決しないといけない技術的課題がいくつかある。「そんなのすぐに解決できるよ」と言う人もいるけど、僕にはよく分からない。1つ1つの技術の説明を受けてもよく分からないし、技術が優れているから普及するというわけでもない。競合技術よりも優れているのに普及しなかったという技術は、これまでのデジタルの歴史を見ても山のように存在する。
なので実際に企業が堰を切ったように利用し始める兆しが出たときに、「歴史が動いた」と宣言したいと思っている。
Global Coin ReportのIs Ripple finally going to make waves globally?という記事によると、大手銀行などによるRippleのブロックチェーンの採用がここにきて加速し始めたらしい。既に100社ほどがRiipleの技術を導入済みだし、Ripple陣営に新しく参入する銀行が毎週のように発表されているらしい。また1400行の銀行との取引のあるCatalyst社をRippleが買収するという噂もある。これが実現すれば、Ripple採用企業数が一気に跳ね上がることになる。
果たしてこれが「歴史が動く」兆しなのかどうか。
もう少し様子を見たい。