2030年にはAIの研究、応用で世界一になると宣言している中国だが、最近は米国への対抗姿勢を幾分軟化させているようだ。
MIT Technology Reviewによると、9月中人に上海で開催されたカンファレンスで、中国の高官のLiu He氏は「AI時代は新しい時代である。国際、学際の両面での協力が必要だ」「地球村のメンバーとして、すべての国が、互いを排除することなく、互いにサポートすることで初めて、この新しい技術の諸刃の剣の問題に取り組むことができる」と語ったという。
また米国のAI関連の非営利団体The Partnership on AIにこのほど、中国のバイドゥが参加することが明らかになった。
なぜ中国の対抗意識が薄れてきたのだろうか。米中の貿易摩擦が激化する中、中国はこれ以上、米国を刺激したくないんだろうな。
それに研究者レベルでは、国別の対抗意識はそれほどないのかもしれない。
それと、中国のレベルが本当に米国に肉薄してきて、自分たちを鼓舞する必要も、相手を挑発する必要もなくなってきたのかもしれない。
AI、ITの領域では、中国、米国の二強時代になることは間違いないし、AIの多くの領域で中国がAIをリードするようになることも、ほぼ確実なんだと思う。