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ハードは想像以上に難しい?マスク氏に非難集中

  • 2018.8.22

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精神状態まで疑われたイーロン・マスクの「限界」という記事を読んでの感想。

自動走行車に関して、これまで2つの意見を耳にしてきた。

1つは、「自動走行車はパソコンのようなもの。大事なのはソフトで、ハードは市販のものを組み立てるだけで簡単にできる」という意見。

2つ目は、「ハードの開発は、そんなに簡単にはできない」という意見。

1番目の意見は、シリコンバレーの起業家たちの間でよく耳にしたし、2番目は日本の自動車産業の関係者の間で言われていたことだ。

どちらの意見も多分にポジショントークのところがあるので、僕自身、個人的に判断がつかなかった。

しかし最近のイーロン・マスク氏への風当たりの強さを見ていると、ハードの開発って、そこまで簡単ではないのかもしれないって思う。つまり2番目の意見の方が正しいのではないかということだ。

新しいセンサーの登場で、自動走行車のAIは再学習を迫られる=LuminarのAustin Russell氏という記事にも書いたように、シリコンバレーでの主流派意見である「ソフトウエアがすべて」という考え方に対しても、懐疑的な見解の方が勢いを増してきているようにも思う。

中国の台頭はもちろんのこと、ブロックチェーン周辺の議論を見ていても、シリコンバレーが体現している物の考え方とは、異なる考え方が力を増してきている。

シリコンバレー一強の時代が終わりつつあるのかもしれない。

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。