Life after Google(George Gilder著)レビュー。なぜGoogleの時代が終わるのか。

AI新聞

無敵に見えるGoogleの全盛期が終わる!?トドメを刺すのがブロックチェーン?シリコンバレーの価値観が180度変わる?

そんなことありえるのだろうか。狐につままれた気分で、7/16に発売になったばかりの「Life After Google(George Gilder著)」を英語版電子書籍で読んだ。

 

インターネットの本格普及を前に今の時代を見通せていた

著者であるGeorge Gilder氏ってどんな人物なのだろう。

著者は、1994年に「Life after Television」という本を書いて話題に。その主張は、テレビの全盛期が終わり、ネットワーク・コンピューターが主流の時代になる、というもの。10年後には、携帯電話がコンピューターの主流になり、メール、ニュースを表示するようになる。財布の感覚で持ち歩き、音声を認識し、街中をナビしてくれるようになる、と予測している。

1994年というとインターネットの商用利用が始まるか始まらないかという時代。当時僕はシリコンバレーにいて、インターネットという言葉を聞いて勉強し始めていたころだった。インターネットに関する書籍は少なく、あったしてもインターネットの前身である米軍のネットワークを技術的に解説したものがほとんどだった。

シリコンバレーで開催されたいくつかのインターネットの勉強会に参加してみた。ネット上に無数のページが掲載されるようになるという。「無数のページが掲載されるのはいいですが、どうやって必要なページを探してくるんですか」と講演者に質問した。「いい質問です。必要なページを見つけ出すサービスを開発した企業は、大成功するでしょう」というのが答えだった。

その後、友人の日本女性の中国系米国人のボーイフレンドが、Yahoo!というサービスを立ち上げたと聞いたとき、ああ、このことかと思った。立ち上げたジェリー・ヤンは大金持ちになった。

僕がポータルサイトや検索エンジンの登場くらいしか予感できなかった時代に、Gilder氏がその先まで正確に見通せていた。ものすごい慧眼だと思う。

あまりに斬新な話だったので、新聞王News Corpのルパート・マードック氏がヘイマン島にGilder氏を招待し、重役の前で講演させたという。スティーブ・ジョブズ氏もこの本を読み、友人に勧めたといわれている。

この本の中で的中しなかった予測が二つある。1つは、広告がなくなる、ということ。もう1つは、大企業ではなく人々が力を持つ、ということ。つまりPower to the Peopleということだ。

ただこの2つの予測は的中しなかったのではなく、実現まで時間がかかっている、というのがGilder氏の言い分だ。そしてこの2つの予測は、今回ブロックチェーンという新しい技術を得て、いよいよ実現することになるという。

 

データセンターが競争力の源泉というGoogle時代の終焉

Gilder氏はまもなくGoogleの時代が終わると宣言しているが、Googleの売り上げや企業規模が急に縮小するといっているわけではない。「Googleは10年後も重要な企業であることは間違いない」と言っている。

ただGoogleに代表されるような米シリコンバレーのビジネスの仕方や、考え方、理想などが崩壊する、とGilder氏は主張する。正確にはGoogleという「時代の仕組み(system of the world)」が崩壊する、と表現している。

Googleという「時代の仕組み」とはどういうものを指すのだろう。同氏によると、主には①できるだけ多くのデータを集めてAIで解析するという仕組み、②サービスを無料で提供し広告収入を得るという仕組み、③AIは今後加速度を増して進化し人間より優秀になるという考え方、④AIを進化させるために優れた大学教育が必要だという考え方、などが時代にそぐわなくなってきている、という。Googleという「時代の仕組み」は、こうした実際のビジネス戦略から思想までを包括している。③、④はGoogle1社というより、シリコンバレーや米IT業界で現在主流となっている考え方を指している。

ではなぜこうした戦略や考え方が時代遅れになろうとしているのだろうか。
「①できるだけ多くのデータを集めてAIで解析するという仕組み」は、ビッグデータと呼ばれるような戦略や考え方を指している。Googleは、検索を始め、メールやスケジュール、地図などで、ユーザーのデータを大量にデータセンターに集め、最新の半導体と最新のソフトウエアで解析している。

Googleの強さの源泉は検索エンジンにあると思っている人が多いが、Googleの前CEOのEric Schmidt氏は前職のSUN時代に「これからの時代は、無数のサーバーを高速ネットワークでつなぎ、優秀な検索とソート技術を持つところが勝つ」と語っている。まさにその考え通りのことを同氏は、Googleに入社して実現した。Googleは電力が豊富な地域に大規模データセンターを設け、半導体を自社開発し、高速ネットワークでつないでいる。世界屈指のデータセンターを構築している。

この世界屈指のデータセンターこそがGoogleの強さの源泉である、と投資家のBechtolsheim氏は語っている。「巨大データセンターさえできれば、あとは好きなサービスを次々ローンチさせるだけ。競合他社は追いつけなくなる」と言うのだ。

一方で、巨大データセンターには問題もある。ブロックチェーンなどの非中央集権型のコンピューティングの仕組みに比べると、設計思想的にハッキングに弱い。1社のデータセンターをハックするのと、世界中に点在する何万というコンピューターのをすべてハックするのでは、当然ながら前者の方がハックしやすい。

またデータセンターが大きくなればなるほど、追加投資のコストパフォーマンスが悪くなる。追加でサーバーを大量に購入してデータセンターを大幅増築しても、サービス内容はそれほど変わらないし、売り上げがそれほど伸びるわけでもない。

Googleのデータセンター担当重役のUrs  Holzle氏は、7年間でデータセンターの通信帯域を6倍にした。コストはかなりかかったが、それでも十分な速度は出ない、と言う。「もう限界に近づいている」と語っているそうだ。

データセンターの一極集中型よりブロックチェーンのような分散型のほうがセキュリティが優れている、という議論はこれまでに何度も聞いたことがある。しかしデータセンターの投資対効果が小さくなる一方なので、データセンターの巨大化には限度がある、という議論は、これまで耳にしたことがなかった。もしこの議論が正しければ、確かに時代は新しいパラダイムに向かうのかもしれない。

「②サービスを無料で提供し広告収入を得るという仕組み」が時代遅れになりつつある、という主張の根拠として、Gilder氏は、iPhoneの広告ブロッカーを挙げている。Appleは、ユーザーの要望を反映してiPhoneに広告ブロッカーを搭載した。Googleのモバイル広告の売り上げの75%はiPhoneからといわれており、広告ブロッカーがGoogleにとって大打撃になったといわれている。

また広告の最適化のために、行動履歴や購買履歴を始めとするプライバシーにかかわるようなデータを事業者が収集するという今のあり方に対しても、消費者が反発するようになる、という。特にデータ漏洩などの事件が増えてくれば、消費者の反発が強まっていくはずだと、している。

これがGoogleの時代が終わるというGilder氏の主張の根拠だが、僕には正直よく分からない。嫌な広告は排除したいという人の方が増えていくのか、広告は我慢するので無料のサービスのほうがいいという人が根強く残るのか。どっちなんだろう。注意深く推移を見守っていきたい。

「③AIは今後加速度を増して進化し人間より優秀になるという考え方」、「④AIを進化させるために優れた大学教育が必要だという考え方」が時代遅れになるという主張に関しては、個人的には大変興味があるものの、本題ではないのであとで議論したい。まずはGoogleという「時代の仕組み」が終わったとき、どのような時代になるとGilder氏は主張しているのか。そこの部分を見ていこう。

 

クラウドの次はスカイコンピューティングの時代

大量のデータを1つのところに集めてAIで解析するという今のパラダイムの必勝法は、いずれ時代遅れになる。その理由は、セキュリティに問題があるから。またこのまま続けると投資対効果が低下する一方だから。なので新たなパラダイムに突入するとGilder氏は主張する。

空の上にGoogleのクラウド(雲)、Amazonのクラウド(雲)など数個のクラウドがあり、それぞれが大きくなって空を覆い尽くそうとしている。と思えば、一気に霧散。雲は水蒸気の粒となって空いっぱいに広がりブロックチェーンで相互に繋がる。そして見た目には、青空が大きく広がる。そういうイメージからGilder氏は、クラウドコンピューティングの次はスカイコンピューティングだと命名している。

いつになればスカイコンピューティングの時代になるのだろうか。Gilder氏は、最近のセキュリティに関する事件を列挙し、「あと何回、プライバシー侵害やデータ漏洩の事件が起これば、人々は今のコンピューティングのあり方に疑問を持つようになるのだろうか」と言う。

この部分が僕自身一番気になっているところだ。スカイコンピューティングのほうが優れた設計思想であるのかも知れない。いずれはそういう時代になるのだと思う。でもいつそうなるのかが重要だ。急に変化するからこそ、ビジネスのチャンスがあり、落とし穴があるからだ。

スカイコンピューティングのメリットはセキュリティ強化だけではない。インフラのプロトコル部分がオープンソースで大きく進化し、インターネットの可能性がさらに大きく拡大することにはつながるかもしれないからだ。

今はインフラ部分の技術を改良できるのは、Googleのような大手だけ。データファイルの取り扱いを簡単便利にしたGoogle file systemや、分散コンピューティングのためのMapReduceのようなインフラプロトコルは、自分のデータセンターを効率運営するために自社で開発しなければならない。一方でスカイコンピューティングの時代になると、多くのサードパーティの開発者がインフラプロトコルの開発に参加できるようになる。事実、ブロックチェーンの周辺では、各種のインフラプロトコルが次々と開発されている。個人情報を保護するのに有効な技術は今後次々と改良されるだろうし、物の所有権に関しても記録の取り扱いに便利な技術が次々と改良され続けていくことだろう。Googleのデータセンター担当者が「進化がもう限界に近づいている」という頭を抱えている課題も、世界中の開発者が寄ってたかって開発を助けることで解決する可能性は高い。

大きく拡大するインターネットの可能性の1つとして、計算資源の有効利用がある。スマートフォンを肌身離さず持ち歩き利用している人でも、寝るときは充電器に繋げて放置する。寝ている間のスマホの計算資源は、まったく使われていないわけだ。もし安心安全な技術があれば、こうした使われていない計算資源を有効利用できるようになる。

数学、言語学、医療などの研究分野の大量の計算にはこれまで大規模コンピューターが必要だったが、Gridcoinというベンチャー企業は、ユーザーが眠っている間のスマートフォンやパソコンを自動的に遠隔操作し、これらの研究分野の大量の計算を行うプラットフォームを開発している。協力してくれるユーザーにはコインが支払われることになる。記録を改ざんできないブロックチェーンを使った安全で安心な仕組みがあってこそ、成立するビジネスモデルだと言える。Gilder氏の今回の本の中では、Gridcoinのほかに、ルーターなどのフォグコンピューティングの計算資源を共有して有効活用するSONM.io などの取り組みが紹介されている。

Gilder氏によると、ブロックチェーンの安全性と今後の機能拡充の可能性に多くの人が気づき、ブロックチェーンにデータが乗り始めれば、巨大データセンターを作る必要がなくなるという。また一旦多くのコンピューターがブロックチェーンで繋がるようになれば、「既存のサービスがブロックチェーン上で展開されるようになるのは時間の問題」としている。

無料サービスを通じてユーザーのデータを大量に取得して処理する。今のGoogleなどIT大手のビジネスモデルが意味を持たなくなるわけだ。

いずれ雪崩を打つように時代は変化する。そのティッピングポインとは、いつなのか。何がきっかけになるのだろうか。非常に気になるところだ。

 

シンギュラリティは来ない!?

さてGoogleの時代とは、どんな時代なのか。いつ終わり、次にどのような時代がくるのか。この本のそういったメインテーマとは別に、ほかにも興味深いGilder氏の時代考察がこの本の中にはいくつも出てくる。例えばAI新聞編集長としては、「③AIは今後加速度を増して進化し人間より優秀になるという考え方」が終わる、という主張が一番気になった。

Gilder氏は、AI万能主義者ではない。AIを単なる数理モデルと考えていて、実際の脳とは大きく異なるものだと考えている。

「実際の脳の研究では、人間の脳はAIのようなロジックマシンではなく、感覚プロセッサーであることが分かってきた。だが今のAI産業は、ロジックマシンとしての研究開発を続けている」と言う。

またAIが扱う数学自体にも問題があると言う。「AI研究者は、20世紀数学の最大の発見であるアルゴリズム情報理論とまだ向き合っていない。すべてのロジックは不完全であり、証明できない前提をベースにしていることを、AI研究者たちは理解していない」「今日のコンピューターに使われている決定論数学のロジックでは、情報が持つサプライズに対応できず、本当のクリエーションを反映しない」と言う。

僕自身、最新の脳神経科学、高等数学にうといので、Gilder氏の主張が正しいのかどうかよく分からない。多分、人間や自然、宇宙というものは不確定要素が多分にあり、すべて決まりきった数式で表現できるものではない、というような意見なんだと思う。

また同様の理由で、Gilder氏はシンギュラリティに関しても、懐疑的だ。

本の中では物理学者のMax Tegmark氏が書いた「Life3.0」を取り上げて、批判している。Life3.0は、超人類(サイボーグ)の時代を指している。超人類は、AIを自分の体内に取り込んで、自分で自分を賢くしていくのだという。Tegmark氏によると、今の人類がAIを作る最後の人類になるという。

このTegmark氏の主張に対しGilder氏は、「人間の脳はコンピューターではない。意識である」「意識は思考から生まれるのではなく、思考の源泉である」と反論する。また遺伝子工学についても、「今の遺伝子工学は車のエンジンのチューニングをしているレベル。エンジンを再設計できるようなレベルではない」とする専門家の意見を紹介している。

僕も意識は思考から生まれるのではない、と思っている。あるAI研究者は著書の中で「意識は、自分の思考をメタ認知することではないか」というようなことを書いている。自分が考えていることを、もう一人の自分が上から見ている。そんな状態を意識と定義しているようだ。なので、思考という計算をするAIを、別のAIの思考が認識するという仕組みができれば、意識を作ることができる、と考えているようだ。

確かに考え事をしている自分を、別の自分が眺めているという感覚を持つことがある。思考を認識する思考。これならAIで実装できるかもしれない。

しかし瞑想していると、思考がほぼ停止して、心が澄み渡ることがある。思考はないのだが、そこには意識がしっかりとある。意識はいつも以上に研ぎ澄まされていて、五感を通じて周りの状況を認識している。僕はヨガ、瞑想が趣味なんで、この感覚を頻繁に感じる。Gilder氏の言うように、意識があり、そこから思考が立ち上がっているのが分かる。仏教では、心の奥底には空(くう)と呼ばれる領域があり、そこから直感やクリエイティビティ、感情、思考が起こってくる、と説いているが、まさにそんな感じだ。

本当の意識って何なんだろう。果たしてどれくらいの人が心の仕組みを正確に理解しているのだろうか。

恐らく今のAI研究者は、心の仕組みを十分に理解していない。逆に、心の仕組みを理解するためにAI研究があるのかもしれない。試行錯誤を続けてAIを進化させていく中で、「なるほど人間の脳って、こんなふうになっているのかもしれない」と分かるようになるんだなと思う。

なので今のわれわれの脳の理解のままで、AIは意識を持つようになると断言することは、乱暴過ぎる議論だと思う。遺伝子工学で、人間を自由自在に改良できるようになる、という意見も乱暴だ。

いずれAIが意識を持つようになるかも知れない。遺伝子工学で人間を自由自在に改良できる時代になるかもしれない。でも現状を見る限り、一足飛びにはそういう時代になりそうもない。

次の進化は、シンギュラリティへの一足飛びではなく「ブロックチェーンを使って人間が機械を支配し、機械は頭のいい奴隷として人間に仕える時代になる」とGilder氏は予測している。

 

有名大学を卒業し大手IT企業に勤めるというキャリアパスへの疑問

「④AIを進化させるために優れた大学教育が必要だ」という考え方に関して、Gilder氏は、投資家Peter Thiel氏の「1517プロジェクト」に言及している。Thiel氏は、ここ最近の米国の有名大学の授業料高騰と、有名大学卒業生を過大評価するシリコンバレーの風潮に幻滅しており、大学に行かないことに決めた20才以下の天才に対し、このプロジェクトを通じ巨額の支援金を与えている。

1517年は宗教革命の際にルターが、ローマ教会に抗議してヴィッテンベルクの城内に95ヶ条の論題を打ちつけた年だ。かなりの授業料を支払えばもらえる卒業証書は、お金を払えば罪を許してもらえるという免罪符と同じ。そんな紙切れをありがたがる風潮はおかしい、というのがThiel氏の主張だ。

米国のクリエイティビティを再燃させるためには、いい大学を出て大手のIT企業に入社するというキャリアパスだけではだめだ、というわけだ。。

実際にイーサリアムを開発したButerin氏も、このプロジェクトの卒業生。同氏以外にも、自動走行車用の車載センサーを開発した若者など、ものすごい優秀な若者が次々このプロジェクトから卒業している。

「Googleの時代の仕組み」の中でどれだけがんばっても、最終的にはGoogleなどの大手に敗退するか、買収されるだけ。それよりも、ブロックチェーンが可能にする新しい時代の仕組みの中で戦うほうが、よほどおもしろいことができる。ブロックチェーンの周辺に若き天才が集まり始めたことは、時代変化の証拠の1つなのかも知れない。

 

読み終えて

英語で読むと難解な表現がたくさん出てきて、結構読むのが大変な本だった。日本語版が出て、この問題について広く議論されるようになってもらいたいと思う。

特にシリコンバレーのIT大手に権限が集中する時代から、より分権の時代になれば、日本企業もおもしろい動きができるようになるかもしれない。

そう考えると、ワクワクする話だ。ブロックチェーンは、現在進行形でものすごい勢いで技術革新が続いている。何ができて、何ができないのか。どこにビジネスチャンスがあるのか。もうあと1年もすれば、その可能性の全貌が見えてくるのだろうと思う。しばらく追っていきたい。

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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