
Coin Choiceのイーサリアム(Ethereum)上のアプリケーションはほとんど使用されていないという指摘、数字とともに解説、という記事から。
ビットコインなどの仮想通貨の基礎技術として認識されていた時代をブロックチェーン1.0とするなら、今はブロックチェーンを使ってアプリを開発することに注目が集まっていることから、ブロックチェーン2.0と呼ばれている。
ブロックチェーン2.0の中心になっているのは、イーサリアム(Ethereum)という仮想通貨。そのイーサリアム上でどのようなDapps(非中央集権型アプリ)が使われているのかを、この記事がまとめている。
それによると、上位5位は仮想通貨の取引所アプリと、簡単なゲームで占めており、首位のIDEXでも1日のユーザーは2700人しかいない。
つまり全然使われていない。
使われていない理由はいくつか考えられる。
1つは、ブロックチェーン周辺のユーザーは投機目的の人が多く、非中央集権型アプリにそれほど興味がないから。
2つ目は、非中央集権型ならではのメリットがほとんどないから。日中央集権型のメリットは、データの信頼性と、機械同士の通信の自動化にあると思う。
今後、IoTが本格的に普及し、あらゆるデバイスがネットを通じて機械同士でコミュニケーションを取る時代になる。信号機につけられた監視カメラと自動走行車のコミュニケーションのように、機械間のコミュニケーションは自動で瞬時に行われる必要がある。データをクラウドに送信し、クラウドで処理させていては、非常事態に対処できなくなるからだ。
そう考えれば、IoT時代のコミュニケーションのインフラがブロックチェーンをベースにしたものになる可能性は高い。ブロックチェーンでデータの信頼性が担保され、ブロックチェーンのスマートコントラクトで機械同士が自動でつながるようになるからだ。
またブロックチェーンのトークン機能を使って、最も価値のあるデータ、アルゴリズムにトークンを支払うというインセンティブ設計も可能。それぞれの状況に応じたAIが、自動的に賢くなる仕組みが出来上がるわけだ。
今まだブロックチェーンをベースにしたアプリが使われていないのは当たり前。本格的IoTの時代ではないから。ブロックチェーンのアプリが本領を発揮するのは、これからだ。
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湯川鶴章
AI新聞編集長
AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。