MicrosoftがBonsaiを買収 IoTxAI機能をだれもが使える時代に

AI新聞

Microsoftが米AIベンチャーのBonsaiを買収すると発表した

Bonsaiって多分「盆栽」のことで日本企業っぽいけど、カリフォルニア州バークレーの米国企業。経営陣に日本人はいないもよう。 バークレーにはカリフォルニア大学バークレー校というロボティックスに強い大学があるんだけど、その影響か、Bonsaiもロボットなどに搭載するAIを開発しているらしい。

何度も何度もいろいろな動きを試行錯誤させることで目的達成のための最適な動きを学ばせる、強化学習という手法がある。強化学習を実際のロボットでやってると、めちゃくちゃ時間がかかるし、手間とお金がかかる。なのでBonsaiでは、テレビゲームやVRのような仮想空間の中でシミュレーションさせる手法を開発したらしい。

これからいろいろな機器がインターネットに接続される、いわゆる本格的IoTの時代がくるんだけど、そうした機器が自分たちで試行錯誤し最適な動きを見つけ出すのに、Bonsaiの技術が役立つのだと思う。

日経 xTECHの「すぐさま使える学習済みAI、3大クラウドのサービス実態」という記事によると、AmazonのAWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azureといったクラウドコンピューティングに搭載されているAIって、画像・動画・音声の認識、音声/テキスト変換、テキスト翻訳などの機能が中心。MicrosoftはBonsaiを買収することで、ロボットやIoTデバイス向けの強化学習も、クラウド上で提供できるようになる。

それにしても、最新のAIが次々とクラウドコンピューティングに搭載され始めた。社内にトップレベルの研究者を抱えなくても、ちょっとデータに強い人材を持っているだけで、どの企業もAIを利用できる時代になる。パソコンで文書を書いたり表計算をする作業ぐらいなら、一般的なビジネスパーソンならだれでもできるようになったように、AIを使った処理がだれでも簡単にできるようになる時代が、もうすぐそこまで来ているんだろうなあ。

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湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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