2018年5月25日(金)、EU(欧州連合)は『GDPR(一般データ保護規則General Data Protection Regulation)』を施行した。【関連記事:知らなかったではすまされない『GDPR』の目指す個人情報新時代】
GDPRは、①自分のデータを自由に活用したい、②自分のデータをほかの人に勝手に利用されたくない、という2つの消費者の思いを尊重する内容になっている。
GDPRが関係者の間で特に話題になるのは、その制裁金の額。制裁金は、企業の世界売上の4%もしくは、最大2,000万ユーロ(約26億円)のいずれか高い方になる。利益の4%ではなく、売り上げの4%。クロと認定されれば、企業によっては倒産しかねない額の制裁金だ。
日本経済新聞によると、中国もGDPRに影響を受けた規制を導入した。この感じだとGDPRがプライバシー規制の世界標準になりかねない。
AI新聞ではこれまで、「AIxクラウド」から「AIxブロックチェーン」へのパラダイムシフトが起こるかどうかは、消費者の価値観変化がカギだと主張してきた。【関連記事:AI x ブロックチェーンへのパラダイムシフトは、消費者の価値観変化がカギ」】
GDPRが、その価値観変化を引き起こすキッカケになるかもしれない。そういう意味でも、GDPRは要注目案件だ。