
スマートフォンやIoT機器など、あらゆる小型機器でもAIが使えるようになってきた。
Microsoftは年次開発者会議で、Azure IoT Edge Runtimeをオープンソース化すると発表した。サードパーティー開発者が、IoT機器向けのAIソフトを自由に微調整できるようになった。【関連記事:TechCrunch 「Microsoft Build 2018:キーワードはAIとエッジ――Azure IoT Edgeを大幅アップデート」】
それにしてもMicrosoftの開発者会議って、Windowsイベントのイメージより、同社のクラウドサービスAzureのイベントのイメージになってきたなあ。もちろんWindowsはまだまだ同社のドル箱なんだろうけど、開発者会議を見る限りMicrosoftはAIクラウドの会社になってきた。
一方Googleは、スマートフォン上でAIを利用できるようにするソフトウェア開発キット「ML Kit」のベータ版を発表した。MLってもちろんマシン・ラーニング、機械学習のこと。テキスト認識、顔認識、バーコードスキャニング、イメージ・ラベリング、建造物認識などのAI機能を、初心者でも開発できるようなキットなのだとか。【関連記事ZDNet 機械学習をモバイルアプリに–グーグル、新SDK「ML Kit」発表】
AI機能が、ものすごい勢いでスマホやIoTデバイスに載ってくることになりそう。

湯川鶴章
AI新聞編集長
AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。