GoogleのAI重役、次の狙いは医療とAutoML

AI新聞

GoogleAI担当重役John Giannandrea氏がAppleに引き抜かれたため、新たにGoogleAI部門のトップになったJeff Dean氏を、Wired誌が取材した記事。

Googleは早くからAIに取り組んでいるし、最近ではCEOSundar Pichai氏が「AIファースト」宣言をし、あらゆる製品をAIベースで作り直している。

しかしそれでもGoogleはいまだに広告の会社。収益の90%が、広告事業のままだ。

そこでDean氏は、AIで新たな収益モデルを作っていきたいと語っている。

その1つが医療。その詳細はインタビューでは語っていないが、Googleはインドで糖尿病と失明の関係を解明するソフトウェアを開発しているほか、顕微鏡写真から乳がんを発見するソフトウェアの開発も行っている。

Dean氏が関心を寄せるもう一つの領域がAutoMLAutoMLは、親AIが子AIをいくつか作り、最も精度のいい子AIを採用するというGoogleが開発した機械学習の新しい手法。AutoMLを使えば機械学習の専門知識がない人でも、比較的簡単に予測モデルを作れるようになるという。

Dean氏によると、いずれロボットにAutoMLが搭載され、人間が細かく教えなくてもロボット自らが必要なスキルを自分で学習していけるようになるとしている。

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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