GoogleのAI担当重役John Giannandrea氏がAppleに引き抜かれたため、新たにGoogleのAI部門のトップになったJeff Dean氏を、Wired誌が取材した記事。
Googleは早くからAIに取り組んでいるし、最近ではCEOのSundar Pichai氏が「AIファースト」宣言をし、あらゆる製品をAIベースで作り直している。
しかしそれでもGoogleはいまだに広告の会社。収益の90%が、広告事業のままだ。
そこでDean氏は、AIで新たな収益モデルを作っていきたいと語っている。
その1つが医療。その詳細はインタビューでは語っていないが、Googleはインドで糖尿病と失明の関係を解明するソフトウェアを開発しているほか、顕微鏡写真から乳がんを発見するソフトウェアの開発も行っている。
Dean氏が関心を寄せるもう一つの領域がAutoML。AutoMLは、親AIが子AIをいくつか作り、最も精度のいい子AIを採用するというGoogleが開発した機械学習の新しい手法。AutoMLを使えば機械学習の専門知識がない人でも、比較的簡単に予測モデルを作れるようになるという。
Dean氏によると、いずれロボットにAutoMLが搭載され、人間が細かく教えなくてもロボット自らが必要なスキルを自分で学習していけるようになるとしている。