AIで変わるホワイトカラーの仕事

AI新聞

産業革命はブルーカラーの仕事を奪い、AI革命はホワイトカラーの仕事を奪うと言われる。もちろんすぐにすべてのホワイトカラーの仕事がなくなるわけではないが、幾つかの業務領域ではAIの普及が既に始まっている。また今後AIがさらに進化すれば、業界の形が大きく変化するとみなされている領域もある。

例えば法律関係の領域。自然言語処理技術がさらに発達すれば、人間だと読むだけでも何日もかかるような書類を、AIなら数分で要約を作成できるようになる可能性がある。

プログラミングの領域では、テストや、デバッグ作業、フロントエンドの開発などといった作業を自動化しようとするベンチャー企業が幾つか登場している。大きな出資を受けて話題になった英国のDiffBlue社は、1つのプログラム言語で書かれたプログラムを、別のプログラム言語に自動的に書き換える技術を開発している。

一方ヘルスケアや教育の領域は、おもいやりなど、AIでは実装不可能とされる要素が必要な領域。なのでAIによる完全自動化は無理と言われ続けてきた。しかし教育の領域では、AIを使ったテスト採点や、外国語レッスン、作文添削など、教師を支援するようなサービスを開発したベンチャー企業が幾つか登場してきている。

 

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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