CESでGoogleは家電メーカーになった!?

AI新聞

ラスベガスで開催中の世界最大級の家電見本市CESで、Googleが存在感を見せているもよう。調査会社IHSのシニア・アナリストPaul Erickson氏は「今回のCESGoogleは正式に家電メーカーになった。これまでGoogleは、パートナー企業に家電領域を任せていたが、今回のCESで自分たちのブランドと存在感を主張し、自分たちの進む道の舵取りを始めた」と語っているという。

米国ではディスプレイ付きのAmazon Echoが大人気らしいので、主戦場がスマートスピーカーからスマートディスプレイに移行するのではないかと思っていたが、この記事によるとやはりGoogleはスマートディスプレイに力を入れてきたようだ。

中には薄くて持ち運びに便利な形状のスマートディスプレイもあり、見た目はタブレットと代わりない。ただGoogleの開発責任者によると、ボイスファーストという点に力を入れ、使い勝手を徹底的によくしてきたのだとか。Goolgeは、AmazonのスマートディスプレイからYouTubeへのアクセスを禁止しており、この点でGoogleのスマートディスプレイは有利かもしれない。

またサードパーティー支援にも力を入れており、サードパーティーのアプリやデバイスがアプリ市場で簡単に見つけられるような工夫もしているのだとか。この記事では「Googleは考え方を変えた。Androidでは、Googleはプラットホームを解放するものの、自らはあまり動かずにサードパーティーにアプリ開発を任せていた。しかし今回、自らハードウエアを開発し、積極的に前に進み出した」と解説している。

 

 

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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