小さなイノベーションは情報感度の高い人が起こし、大きなイノベーションは情報に流されない人が起こす

AI新聞

時代変化がゆっくりだったときは、情報をより多く持っていたほうが有利だった。でも時代変化が加速する中で、ますます重要になるのが情報に流されない生き方だと思う。

最近の仮想通貨周辺の熱狂ぶりを見て、そんなふうに感じた。もちろんブロックチェーンは非常に有望なテクノロジーであることは間違いないんだけど、大きなイノベーションは、今の熱狂が起こるずいぶん前からブロックチェーンに取り組んできた人たちの間で起こるんだと思う。ここにきて熱狂に加わった人たちの間からは、大きなイノベーションは起こらないんじゃないかな。

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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