
日本でもネットフリックスで見ることができる。
DeepMindってどんな感じの会社なのかがよく分かるドキュメンタリー映画。
碁って、将棋やチェスよりも探索空間が大きいので、コンピューターが人間のチャンピオンに勝つにはあと10年はかかると予測されていた。ひらめきのようなものが必要なので、コンピュータが人間に勝てるわけはない、という予測もあった。
でもAlphaGOは、世界チャンピオンのリ・セドル氏に4勝1敗で圧勝した。
第2戦でAlphaGOが、第37手を打った時、評論家の多くは「打ち間違い」だと考えた。でもその手が結局、勝負の流れを決めてしまう。
AlphaGO自体もこの手が、人間があまり打たない手であることは認識していて、「人間がこの手を打つ確率は1万分の1」と計算していた。AlphaGOは、人間では思いも使いない手を打ってきたわけだ。
リ・セドル氏の「AIって統計処理しているだけで、クリエイティビティがないと思っていた。でも第37手を見て、クリエイティビティに欠けるのは人間のほうだと思った」と語っているのが印象的だった。
クリエイティビティってなんなのかを考えさせられる映画だった。

湯川鶴章
AI新聞編集長
AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。