日本でもネットフリックスで見ることができる。
DeepMindってどんな感じの会社なのかがよく分かるドキュメンタリー映画。
碁って、将棋やチェスよりも探索空間が大きいので、コンピューターが人間のチャンピオンに勝つにはあと10年はかかると予測されていた。ひらめきのようなものが必要なので、コンピュータが人間に勝てるわけはない、という予測もあった。
でもAlphaGOは、世界チャンピオンのリ・セドル氏に4勝1敗で圧勝した。
第2戦でAlphaGOが、第37手を打った時、評論家の多くは「打ち間違い」だと考えた。でもその手が結局、勝負の流れを決めてしまう。
AlphaGO自体もこの手が、人間があまり打たない手であることは認識していて、「人間がこの手を打つ確率は1万分の1」と計算していた。AlphaGOは、人間では思いも使いない手を打ってきたわけだ。
リ・セドル氏の「AIって統計処理しているだけで、クリエイティビティがないと思っていた。でも第37手を見て、クリエイティビティに欠けるのは人間のほうだと思った」と語っているのが印象的だった。
クリエイティビティってなんなのかを考えさせられる映画だった。