レンズの革命「メタレンズ」

AI新聞

スマホをこれ以上薄くできないのは、電池とレンズのせいだと言われている。確かに最近のiPhoneってレンズが出っ張ってる。

ところがこのメタレンズという新しいレンズを使えば、薄いカメラのレンズを作ることができるのだとか。

普通のレンズは表面がツルツルしたガラスだけど、メタレンズにはナノサイズの突起物がついていて、それが異なる波長の光を屈折させるのだとか。普通のレンズがガラスの厚みを変えることで光の屈折率を変えて、光を一箇所に集めているのに比べ、メタレンズは異なる屈折率のナノ突起で光を集めるので薄くできるらしい。

またVRARメガネでは、異なる波長の光を一箇所に集めるために高度なコンピューティングが必要になるのだが、メタレンズならそれを比較的容易にできるのだとか。

製造コストも下がるらしく、スマホ、VRメガネ、顕微鏡、カメラなど、レンズを使う業界には大きな影響を与えそう。

とはいってもまだまだ研究レベルで、実用化は2年以上先だとか。

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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