メルカリに起業経験者が集まる理由

AI新聞

業界内で一目置かれているような本当にすごい起業家たちが次々とメルカリにジョインしている。どうしてなんだろう。いずれしっかりと取材して、まとめ記事を書きたいなと思っていたらBusiness Insiderがすばらしい記事を書いてくれた。なかなかやるなBusiness Insider。

それでBusiness Insiderは、起業経験者が集まる理由を次のようにまとめている。

経営層の採用へのこだわりと、積極的な情報発信は優秀な人材を惹きつける。社員のやりがいを高めると同時に、人が人に憧れて集まる。正の循環を作り出せたことこそが、メルカリがゴールデンチームを構築できた理由だ。

本当にいい循環が起こっているんだなって思う。

メルカリほどにユーザーが集まれば、それをテコにプラットフォームを構築し、いろいろなサービスを手がけることができる。

起業家にしてみれば、サービスを1から立ち上げてメルカリほどのユーザー数を築き上げるのは本当に大変。自由に好きなサービスを作れるのならメルカリの勢いに乗っかったほうがいい。そう考えているのだと思う。

一方、メルカリの経営陣にすれば、社内の人材だけで、プラットフォーム上に幾つものサービスを同時多発的に発足させるのは本当に大変。LINEも同様にいろいろなサービスを手がけているが、印象に残るようなサービスはあまりない。やはり サービス立ち上げには特別の才能が必要なんだと思う。

その特別な才能を持っていそうなのが、起業経験者。なんせゼロからイチを生み出せる人たちなのだから。なのでメリカリ経営陣は、起業経験者の採用に力を入れているのだと思う。

つまり起業家とメルカリ経営陣の思惑が見事に一致したわけだ。

しかし問題はここから。

今の勢いがなくなってきたとき、もしくは特定のサービスがメルカリ本体よりも力を持つようになったときに、今の経営陣は求心力を持ち続けることができるのだろうか。

経営陣とメルカリが今後どのような変化し続けるのか、注意深く見守っていきたい。

湯川鶴章

AI新聞編集長

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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