AI新聞という名称にもかかわらず、AIのことをまったく取り上げていないという指摘をよくいただきます。「もはやAIは社会、経済、生活のあらゆる場面に溶け込んでいるので、AI新聞ではあらゆる事象を取り上げているんです」とお答えするようにしているのですが、もちろんそれは詭弁です(笑)。
でもたまにはしっかりとAIの最新動向をお伝えしないといけないなって思って、動画にまとめました。
AIの中身がブラックボックスで予測結果をどの程度信じていいのかわからない。そんな批判が高まっているので、AIがなぜそのような判断を下したのかを明らかにするXAIと呼ばれる技術の研究が進んでいます。いろいろと実用化が進んでいるようですし、説明責任を果たすためにXAIを導入しなければならないという風潮になっていくのだと思います。
AIのモデルに関してはCNNやRNNから、Attention機構が注目されるようになってきました。Attention機構を利用したGPT-3などの技術は、エンジニアに衝撃を与えていますし、来年辺りから実用化され、驚くようなサービスが登場するものと思われます。
AIの学習方法に関しては、教師あり学習から自己教師あり学習に注目が集まるようになっています。自ら正解データを作ることができる学習方法で、ある意味、教師なし学習とも言えます。大量の正解データが必要だった時代が終ろうとしているのかもしれません。
今は、ディープラーニングが主流ですが、ディープラーニングを超える設計思想の研究も進んでいます。恐らくディープラーニングと記号推論が融合するのではないかと思います。そうなれば研究者もデバイスメーカーは振り出しに戻り、新たなスタートラインに立つことになります。
どうやらAIはまだまだ進化しそうです。